都心にある企業で共に働き、板橋区の1DKのマンションで暮らしていた山本瑞人さん美智留さんご夫妻。けいくんの成長と共に手狭になり、住み替えを考えるようになりました。
「通勤を考えて区内で探し始めたのですが、2DKや2LDKとなると時短勤務をしていた妻の月給がほぼ家賃に消えてしまう。
さすがに辛いので範囲を広げたのですが、思うほどは下がらない。パソコンで物件情報を検索しながら悶々とするなか、ふとひらめいたのが、『仕事をリモートにすれば、住む場所を自由に選べる』ということでした」。
勤務先に相談したところ、週1.2回の出社を条件にリモートワークが認められた瑞人さん。これが、以前から憧れていたという"田舎暮らし"を実現するきっかけにもなりました。

美智留さんによれば、「私たち自然が好きで、休日も車で２時間ほどの場所へ遊びに行くのが定番でした。この辺りでもキャンプをしたことがあり、いつかこんな場所に住めたらいいねと話していたんです」とのこと。
東京や美智留さんの実家がある埼玉とのアクセスが良いことも追い風となって北杜市に照準を合わせ、 SNSを通じて北杜市で暮らす移住者にコンタクトを取って話を聞きに来たと言います。
「そのときは３人にお会いしました。経験談や実際の暮らしの様子を聞けて楽しかったし、参考にもなりました。その方々とは今も仲良くしていただいています」と美智留さん。
その際教えてもらった情報をもとに今住んでいる市営住宅に入居を申請し、2019年1月に親子３人で移住しました。

メインは1日8時間のリモートワーク。
副業を広げる準備も進めています。

ひと部屋を仕事部屋にして、リモートワークをしています。メインは移住後に転職したフルリモートの企業でのマーケティング業務。
8時間勤務の契約なので、平日は朝8時から1時間の昼休みを挟んで午後5時まで仕事をします。
働き方に決まりはないのですが、僕はこのスタイルが働きやすいですね。

自然を感じながらの豊かな暮らしを、
日々楽しんでいます。

平日は、午後5時には仕事を終え息子を迎えに行くのが日課です。保育園までは徒歩5分ほど。
季節ごとに変わる田園風景や周囲の山々を眺めながら歩くのは気持ちがいいし、息子と一緒に夕焼けを見たり、ちょっと回り道をしてカエルやとんぼを採ったりするのも楽しいですね。
休日も、以前は車で２時間ほどかけて遊びに出かけていましたが、今は近隣の河原でバーベキューをしたり、歩いても行ける清らかな水が流れる広大な公園へ川遊びやキャンプに行ったりして、日々自然のなかでの暮らしを楽しんでいます。