ブックタイトル甲斐適生活応援ガイドブック 山梨Life 11

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概要

甲斐適生活応援ガイドブック 山梨Life 11

 早川町は小さい町ですが、近年は首都圏から移住される方が多いです。教育面では、給食費を含む義務教育費無償化を実現しており、学校、住民、行政が一体となって質の高い教育を実践し、山村留学制度も高い評価をいただいております。また、豊かな自然に加えて良質な温泉も多く、町を流れる早川でのラフティングなど、アクティビティも充実しています。他にも紹介しきれない魅力がたくさんありますので、まずは一度、早川町に遊びに来てください。早川町hayakawa town盆踊りやみそづくりなどのイベントで、リアルな早川の魅力を、ぜひ体感してください。Check! 早川町はこんなところ!Real Voice 早川町 移住相談員水野 雄介さん(上)上流研主催の「石積み学校in早川」。(右)定番化しつつある盆踊り復活祭。(左)移住相談会で体験談を披露 早川町には、山の暮らしの調査・解明に取り組んできたNPO法人日本上流文化圏研究所があり、蓄積してきた記録を活用しつつ町の活性化に取り組んでいます。僕は、学生の時代に大学の研究室仲間と調査ボランティアとして活動に参加したことがあったのですが、移住してからは、集落支援員として役場に籍を置きながら、上流研のスタッフとして、過疎高齢化した集落の維持・活性化に向けて何をしたらいいかということを住民の皆さんと一緒に考え実施したり、他地域と連携したりという活動をしていて、その一環として、移住定住支援も担当しています。 長らく途絶えていた奈良田地区の盆踊りの復活に携わらせてもらったり、石垣を直すワークショップの開催を通じて集落が活気づいたりと、いろいろな場面で少しずつ成果を感じられるようになってきました。移住者にも、地域の方にも、「とりあえず上原に相談してみようか」と思われる存在を目指し、日々笑顔で活動しています。集落の維持・活性化に取り組む日々移住相談や空き家の紹介も担当【ワークスタイル】Wor k Styl e 移住前に頻繁に早川を訪れ、上流研に紹介してもらった家を見て歩きました。この家は、見た瞬間、長男が「この家がいい!」と声を上げ、その場で決めました。賃貸を考えていたのですが、家主さんから無償売買(譲渡)を提案され、戸惑いもありましたがその方の思いと共に受け継ぐことに。早川町の移住者住宅改修費補助制度も活用して地元の工務店に傷んだ場所を修復してもらい、快適に暮らしています。 現在、上の2人は早川北小学校にスクールバスで通い、自然体験を通した授業など豊かな教育を受けています。一方下の娘たちは、「山の暮らしを体験させたい」という妻の意向もあって、地域の方に三味線を習ったり、キノコ狩りや養蜂などご近所の方の日々の営みを手伝ったりと、妻と一緒にこの地ならではの経験を重ねているようです。 また、近く耕作放棄地を借りて鶏を飼い、野菜も作るなど、家族全員がここでの暮らしを楽しんでいます。今後何が起こるかわかりませんが、常に前向きに取り組んでいきたいと思います。家族全員が集落に溶け込み、山の暮らしや地域文化の継承者に。【ライフスタイル】Life St yl e●人口:995人 (R1.9.1現在)●面積:370km2※まんのうがん=山の暮らしに関わる全てを自分でできる知恵と技術を持った人(上)自作の鳥小屋で鶏を飼育中。(右)家の前の道で。(左)近所のおじいちゃんは上原家のヒーロー“まんのうがん”。※5