甲斐適生活応援隊ガイドブック 山梨Life 03

甲斐適生活応援隊ガイドブック 山梨Life 03 page 11/24

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都心にある企業を早期退職。1年間の二地域居住を経て、2009年6月、北杜市大泉町に完全移住。現在は、畑仕事や庭作り、地元の友人や移住者ネットワークでの仲間との交流を楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごして....

都心にある企業を早期退職。1年間の二地域居住を経て、2009年6月、北杜市大泉町に完全移住。現在は、畑仕事や庭作り、地元の友人や移住者ネットワークでの仲間との交流を楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごしている。多くの出会いが、リタイア後の暮らしを豊かにしてくれています。 「こちらへ来てすぐ県立農業大学校の職業訓練農業科に入学し、9ヶ月間通いました。同級生はIターン、Uターン含め約50名。リタイア組も多くいましたよ」。農業の技術を一から学べたことも然ることながら、地元の友との出会いも大きかったそうで、「卒業後も親しくお付き合いさせてもらっているんですが、なんだかんだ言って、彼らには助けてもらうことも多い。たとえば農地にしても、同級生の一人が貸してくれました。ありがたいなと思いますね。実はこの畑、農作業の合間に富士山や南アルプスの雄姿を眺めることが出来る、最高のシチュエーションにあるんですよ」。出荷しないまでも、たいていの野菜は賄えるそうで、「主人が作った野菜を食べられるのも、ここで暮らしているからこそですよね。もっとも、親指の頭くらいの玉ねぎとか、巨大なきゅうりとか、どうやって料理したらいいの?と困る野菜もいっぱい持って帰ってきますけど」と笑う奥様に、「でも味はいいだろう?」と穏やかな笑顔で返すご主人。お二人の間に、優しい時間が流れます。 水谷さんご夫妻には、もうひとつ大切な出会いがありました。それは、“八ヶ岳ふるさと倶楽部”。「この倶楽部は、ここでの暮らしを楽しむための集まり。会員は、『都会からの移住者』という共通点を持つだけで、社会的地位も関係なければ、利害関係も一切ありません。まるで学生時代に戻ったみたいに、みんなで意見を言い合ったり、ワイワイ騒いだり…それがすごく楽しいんですよ」。今年は代表を務めているそうで、「月2回のイベントを運営委員の皆さんと一緒に企画したり、隔月会報を発行したり、雑用もいっぱいあって、結構忙しいんですよ」と言いながらも、とても楽しそう。 「一生懸命頑張って働いてきたんだから、リタイア後はご褒美の時間。何をやるにしても精一杯やって楽しまなくちゃ」と水谷さん。晴れやかな表情から、ここでの暮らしを心から楽しんでいる様子が、ひしひしと伝わってきました。Profileリタイア後はご褒美の時間。思いっきり楽しまなくちゃ。利害関係がないから、遠慮もない。だから、楽しいんです。心許せる友と出会えた農業大学校落ち着いた雰囲気の玄関。ドアノブには、姉から譲り受けた煤竹を活用。日当たりの良いロフトで、のどかな田園風景を愛でながら読書を楽しむことも。水谷政好さん(61歳)敬子さん(52歳)[北杜市]八ヶ岳実践大学校で、じゃがいもの収穫作業をお手伝い。ご実家に伝わる古民具や、長年集めてきた骨董が室内を飾る。気心の知れた八ヶ岳ふるさと倶楽部の面々は、お二人の宝物。洗練された佇まいのご自宅は、奥様のお義兄様が設計されたもの。日々の暮らしの中で周囲の景観を存分に堪能できるよう、大きな窓が並んでいる。【八ヶ岳ふるさと倶楽部】http://furusatoc.web.fc2.com/9